ガオル戦記

ガオルとは、山形弁で弱る・疲れきるという意味
自転車であちこち走り、七転八倒する様を書いていきます
突然変異で知能を持ってしまった愛車スカイラインの「優子」との掛け合いで進めていきます

満喫鳥海山

連休前半を使って一泊二日で鳥海山に行ってきました。

まだ暗い早朝に出発。気合が入ってます!
が、しかし、寒い。
気温は2度。凍えながら宮城300のコースをトレースしながら北へ進みます。
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最上川を渡って国道47号に出るころには日も上がりやっと暖かくなってきました。
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宮城400のPC2になるセブン-イレブンで休憩。
そしてここを右折すると、道の向こうに鳥海山が見えてきて、気持ちも高揚してきます。

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この季節の東北は、白銀に輝く山々と桜がとても美しく、つい停まって撮影タイムです。
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不思議なことに、ここまでずっと追い風でした。
普通なら強い西からの向い風に苦しむはずなのですが、とてもラッキーでした。
ということで、予定より早く10時前には道の駅鳥海に到着。
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定番「海鮮丼」!
¥1,250 でお値段なりの価値でした。
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さあ、いよいよここを右折すると鳥海ブルーライン。
海抜0mから1,100mの鉾立てまで約20kmの山岳道路で25日に冬季閉鎖が解けたばかりです。
2年前に一度登ったことがあるのですが、足休めのない厳しい道だったと記憶しています。
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最初は勾配も緩やかで、鳥海と桜の対比を愛でる余裕もあったのですが・・・

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そのうち10%を超える坂が続くようになり、中間地点の駒止あたりでもう脚は売切れ状態。
しかも暑い!
身体中ビショビショになりながら、ヒーヒー登ります。
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延々と続く激坂。足休めの平坦路がないので辛い。
積雪も増えてきました。
登っているので暑い。しかし風が冷たくお腹が冷える。
こんな辛い状態の中とにかくフラフラ登ります。
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積雪も3mを越すようになり、道路標識もこんな風に雪の壁を掘って見えるようにしています。
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ああ、やっと最高地点鉾立の標識が見えてきました。
あと2kmです。
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雪の壁が高そうな所で記念撮影。
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ここからは、標高差1,100mのダウンヒルです。
体が汗で濡れているのでウインドブレーカーを着ても凍えます。

やっと日本海が見える所まで降りてきました。
ここまで雪の壁で、下界を見渡す絶景が見えなかったのです。
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宮城400のコースは、一度海沿いまで降りて、また標高500mほどの鳥海高原に向けて登るのですが、ここが一番キツかった!

鳥海山で売れきった脚にとっては、苦行以外のなにものでもありません。
しかも最初の激坂が住宅街にもかかわらず20%近い凶悪な坂!

やっとのことで登りきり風車が見えてきました。
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ここから宮城400のコースを離れ、宿の鳥海荘までは、鳥海高原の緩やかなアップダウンで行けるはず・・・

あれ?通行止め?

なんと去年の雨で花立牧場から先が土砂崩れで通れませんでした。
ということでせっかくの標高差500mを一度矢島町まで降りて、また500m登り直すことになりました。
ここ矢島町は、鳥海ヒルクライムレースで来たことがあります。
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もうあとちょっとで、宿について温泉に入ってビールが飲める・・それだけを楽しみにここまで頑張ってきた身には、突然の500mヒルクライムの追加は厳しかったです。

それでもなんとか鳥海荘に到着。

部屋からは鳥海山がど〜ん!
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露天風呂からも、ど〜ん!
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これでもかというくらい鳥海山を満喫。

そして念願の温泉+ビールを満喫!
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次の日は同じ道を通って鳥海高原を走ります。
ということはまたもや矢島町まで降りて、辛い辛い激坂標高差500mのヒルクライム。
もう坂はお腹いっぱい、ついでに鳥海山の景色もお腹いっぱい (^^)

やっと登り切った所での花立牧場のソフトクリームをいただきます。
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さすがに鳥海山を登り直す元気はなく、海沿いに7号を南下し、遊佐から宮城300のコースでもある国道344号青沢峠を通って、新庄から輪行して帰宅しました。

1日目250km、二日目150km、計400kmのツーリングでした。

ちょうどその時ブルベ界では、福岡1000に日本縦断2700、それにブルベではありませんが、本州一周3500などが開催されており、それらに比べれば、二日間で400kmなんざ、子供のお遊びとしか思えません。

でも、自分なりに精一杯頑張って、とても疲れたけど充実した二日間でした。



おかしいな?

おっ優子?何がおかしいんだ?

ちょっと待って、今計算してるんだから。

えっ?また計算してるの?いいよ、そういうの。

鳥海ブルーラインの入り口までは140km、休憩入れてもなんとか平均23km/hで走れてるのね?

うん、頑張ったからね。

頑張ったって、ずっと追い風だったんでしょ。47号が追い風って滅多にないことよ。
本番は向い風で走ること想定しておかなくっちゃ。


えっ?ちょっと待って、優子。
本番て何のことだ?

本番て、BRM621宮城400に決まってるじゃない。
エントリーしたものの、完走できるかどうか不安で、試走しにいったんでしょ?


いや、それは、それだけじゃなくて、あっ、そうだったかな。

キャー!!!!

ど、どうした?

鳥海山、登って降りるだけで4時間も掛かってるっ!!

そ、それは・・・

40kmを4時間って、致命的な遅さじゃない?
いくら鳥海山までの平地で貯金作ってもここで食いつぶすわね。
それどころか、西風が吹いていたらPC3で早くもお終いよっ!


そ、そこから粘って頑張るのが、ブルベの真骨頂だから・・・

真骨頂って、PC3からPC4の40km鳥海高原もきつかったでしょ。

うっ、きつかった・・・

ちょっと、あなたじゃ無理かなぁこのコースは。

ううう

それに日光ビーフとかグランフォンド飯豊とかその前に調子に乗って山岳コースエントリーしてるんでしょ。
体壊すよ〜。


ぐぐぐ・・・

だいたい、2年前鳥海山登った時より遅くなってるって、どういうこと?

そ、それは、うん、おかしいんだよね。なんで遅くなっちゃったんだろ。
2年間たくさん走って経験してきたはずなのに。

2年間経験したといっても、2つ年もとって老化してるからね〜。

どうして女って、人の肺腑をえぐるような酷い事、平気で言えるんだろう?

えっ?何か言った?

いや、別に、何も。

とにかく去年から育てたそのデブ腹を減らすこと考えなさい!

















BRM412熊本600 DNF

沖縄につぐ今年2回めの大遠征、熊本600kmぐるっと薩摩半島に行ってきた。

1週間前から続く体調不良と、土曜日の夜から強まる風雨の予報でDNSも考えたが、なにしろ航空機チケットがまったくキャンセル出来ない安チケットだし、熊本のホテルも2泊予約済みに加えて320km地点の枕崎のホテルまで事前に宿泊代を振込済みなので、これは行くしか無いということに相成った。

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仙台空港からひとっ飛び。
博多から熊本までは初めての九州新幹線。
車内は木をふんだんに使った高級仕様。

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今年から導入したエイカーのコンパクト輪行ボックス。
3辺の和が203cmでほとんどの航空会社で追加料金なしで預けられる。
またオプションの簡単に取り外しのできるキャスターは便利で、飛行機輪行が一段と楽になった。
欠点はハンドル・リアディレーラー・ベダル・シートポストをはずさなければ収納出来ないこと。

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スタート地点の三里木のホテルに着くと偶然亀太郎のすーさんとAJ岡山のS女史さんとご一緒となった。
すーさんとは去年の北海道大雪600でご一緒させていただき、その快速ぶりは周知のこと。
またS女史さんは岡山のあの変態超難度のブルベを主催されている業界の有名人。
とんでもない所に来ちまったな感が漂う中、夕食をご一緒させていただくことに。

折から熊本では鳥インフルで大騒ぎ。
ここは安心の焼肉屋で明日からの健闘を祈りカーボパーティーと相成った。

しかし、お二人ともお話の内容が濃すぎて、とてもついていけない。

すーさん  :僕、雨って好きなんですよ、ほら気温が安定するじゃないですか。
S女史さん:PBP?信号がないから楽よ〜。100kmを3時間くらいで走れるし。

この感じは、既視感がある。
高校3年の時、登録を間違って駿台東大コースで夏期講習を受けてしまった時。
或いは、高校サッカーで帝京と試合して13対1で負けた時。

あの時以来の場違い感に包まれたが今更しょうがない。
弱者は、やれるだけのことをやるしかないのである。

翌日土曜日は今にも泣き出しそうな曇天。
スタート地点の光の森公園へ。

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完走間違いなしの勇者お二人。

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しかし、スタート1時間前の6時を過ぎても誰もこない。
10分過ぎころ1名男性の方が来れれたが、この方も東京からの遠征組。
地元民が誰もいない!
まさか、風雨の予報に開催が中止か (喜 

と、20分過ぎか一人の男性が自転車で到着。なにやら地面に書類を広げ始めた。
聞くと熊本のスタッフの方。
残念 良かった、これでスタート出来る。
6時半を過ぎると三々五々集まってこられた勇者17名。

それにしても九州時間と いうものか、のんびりしている(笑

7時にスタートするも、みなさん速すぎ!
あっという間に見えなくなってしまった。
自分はすーさんの「KOMAさん、一緒にいきましょうよ」
の絶対無理なお言葉に甘えて最初だけすーさん、S女史さん列車に乗せていただいたが、これも速い!
平気で35km以上出てる。

昨日のS女史さん語録:ブルベはね、実力の3分の1くらいの力で走ればいいのよ!

はい、それではご達者で〜とお別れして、いつもの最後尾一人旅となった。

熊本郊外を出てやっと車のこない田舎道となった。
最後尾グループ3〜4人の方とのんびり走る。

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そして山間の道で完全通行止め。
シャベルカーが完全に道を塞いでいる。
工事の人に聞くと自転車の人はシャベルカー脇の崖を自転車を担いで行ったよとのこと。
思わぬシクロクロスに大喜びするも脚をすべらせ左の踝をしこたま打ち付ける。
大事にはいたらなかったが、その後いやらしくズキズキと痛むことになる。

八代から球磨川沿いに出ると車も通らない絶景のサイクリング道。

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おまけにSLまで通っちゃうし。
まるで昭和にタイムスリップしたみたい。

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114km地点の人吉PC1には1時頃着。
予定よりちょっと早いかな。良いペース。
コンビニは飲料補給だけにとどめて先のすき家でがっつり昼飯。
すき家で福岡から来られた方とこれから予想される風雨についてひとしきり愚痴を言い合い、慰め合う。
 
人吉のループ橋に差し掛かる頃には疲れが出てペースが落ち気味に。

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写真撮影を口実に休憩。

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やっと頂上に着く頃にはへろへろに。
しかも恐れていた雨がついにぽつぽつと。

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粟野に近づくにつれ本降りになってきたので、レインウェアフル装備。
道中の霧島温泉郷の湯けむりに誘われながらも、DNFの誘惑を振り切り200km地点のPC2は、18:30頃か。
2時間の貯金に気を良くしジョイフルで優雅にご夕食。
なんといってもこのPC2は、セブン-イレブンでもジョイフルでもレシートOKなのだ。
がっつりステーキ&ハンバーグ定食を食べてボトルに水もつめて、さあホテルをとってある枕崎に向けて走るのみ。

指宿から枕崎までは追い風基調の予報。
うまくいけば3時間の貯金で、ホテルで2時間は寝られる。
これは去年の大雪600kmの時より、良いペースじゃないか。

そして・・・

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わっ!びっくりした。
何、これ?

あっ優子?
これはね、PC2近くにあるあの京セラの稲盛会長が黒川紀章にデザインさせたホテルなんだ。
本物の温泉大浴場に居心地が良く広い部屋、そして超豪華な朝食がついてとってもリーズナブルなお値段で泊まれるんだ。
しかもお風呂ではタオル使い放題、無料のマッサージチェアも・・・

ええい、ストップ!
だから、なんでいきなりホテルの写真になったか聞いて・・・
あっ、さてはDNFしたな!?

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・・・うん。結局PC2のジョイフルでDNFしちまっただ。

ふ〜ん、弱いなぁ。

そんなこと言ったって、気象予報見たら日曜日の降水確率90%になっていたし、風も終始向い風で風速6〜8m、ということは、海岸線では目も開けれない暴風雨状況になるし、危ないし、辛いし、もうとても気持ちがついて行かなかったんだ。

もったいないな、2時間も貯金あったんでしょ?
予約したホテルのある枕崎まで行こうと思わなかったの?


いや一度DNFに気持ちがいったら無理だよ。もったいないからって枕崎まで120kmも走ったら、それこそ危ない。
今回は
1.先週から続く体調不良が完治してない
2.シャベルカーのキャタピラに打ち付けた左足足首の痛みが強まってきた(今も痛い)
3.この先の風雨は、自分の体力・経験では危険を伴う。

これだけ条件がそろえばDNFの決断に躊躇はなかったさ。

それが証拠に一夜明けた朝の風景はこれだもの。

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こんな暴風雨の中徹夜で走っている馬鹿勇者がいるなんて、とても信じられないくらいだし。
鹿児島までの電車の中から桜島がぼんやり見えたし、思い残すことはないさ。

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色々と言い訳は上手だけどさ。
すーさんとS女史さんは完走したんでしょ?

うん、S女史さんは33時間とかでトップでゴール。
すーさんは枕崎でゆっくり寝てから38時間半ほどでゴールしたらしい。
でも、あの二人は特別だよー。
人間じゃない実力がまったく比較にならないんだ。

じゃあ聞くけど、あなたは本当に完走するつもりで熊本まで行った?

そりゃ・・・

もしかして最初から適当に走って形を作った後は、DNFして観光に切り替えるつもりだったんじゃない?


えっ?

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だってあんな良いホテルすぐ見つけるのも、駅前に100円ショップがあってサンダルだの手提げ袋だの買ったりできたのも、妙に用意が良すぎるもん。
こらっ!最初からDNFする気満々だったろ!?

いえ、とんでもない。滅相もございませんです、はい。

まあ、いいや。
ところで去年もDNF3回したの、み〜んな雨のせいだったよね?

そうだったかなぁ。

そうよ、だから反省したとかで高いレインウェア、何万も出して買ったんじゃない。

・・・。

でもさ、雨降るとすぐDNFするなら、レインウェアなんていらなかったんじゃない?

あっ、うっ、・・・

ああ、お金がもったいない!
そんなお金があるなら、私にガラスコーティングでもしてよ。
紫外線にやられてお肌がガサガサなんだもん。


ばっかだな優子。17万キロ走ったポンコツ車にコーティングなんて頼んだら業者の人に笑われちゃうよ。

ほう、今なんて言ったのかしら?
いい度胸だこと。

喧嘩売ってるのか、ごらぁー!


あっ、ごめんなさい、言い過ぎました。






 

BRM329群馬400

体力・気力の最後の一滴まで搾り取られた日光東照宮から一週間。
BRM329群馬400 ぬれ煎食べにふら、フラット400 に参加してきた。

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高崎市の城南大橋に参集したランドヌール達。
知り合いは、ほとんどがR東京さんの方に行っているので、誰もいな・・・

あっ!亀太郎ジャージ発見。
チャリの色と種類から黒スコットさんと判断、声を掛けさせていただいた。
大変明るく社交的な方で、とにかくツイッターでつぶやく頻度が半端ない。
みんなブルベを楽しんでるなーと感心することしきり。
だって、走りに余裕がなければ、グルメだのつぶやきだの出来ないのだから。

7時スタート。天候は快晴。
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風も穏やかで先週の北関東の地獄旅から比べると天国。
ただ、日曜日早朝には雨が降ってくる予報。
なんとか6時ころまでには帰りたいとの野望を抱く。
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94km地点のPC1には、11:15頃到着。順調♪
ここはドリンクの補充だけでサクッと済ませ115kmつくばのすき家にて昼食。
今回は徹夜を含む長丁場なので、がっつり栄養をとる作戦。

しかしこのすき家を出てから向い風基調となってくる。
たいした風ではないのだが、土浦付近のアップダウンと相まって巡航速度も湿りがちになってきた。

予定どおり銚子まで残り50km地点のセブン-イレブンで休憩。
ここは復路でも寄る予定。

ここから銚子までは更に向い風が強まりいつものごとく20km/hも維持できず泣きが入る。
特に銚子大橋は激向い風。
復路の方々が同じ歩道を通ってくるので笑顔で挨拶する演技で四苦八苦する。
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そしてへろへろっとPC2折り返し地点の銚子駅前に到着。
ちょうど黒スコットさんが出発するところで、ご挨拶。

お昼にがっつり食べたエネルギーも向い風ですっかり消耗してしまったのでここでもがっつり夕食作戦。
事前にネットで調べておいた安くて美味しい駅近くの中華料理屋さんでまったり。
今から徹夜で高崎まで戻ると言うと、春巻きと超大盛りご飯をサービスしてくれた。
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夜支度をして、さあ高崎まで戻ろうと走りだすとなにやらスイスイ進む。
久しぶりの追い風ぜいたくだ。
本当にひさしぶりだ。
あんなに苦労した往路での道が嘘みたいに楽々走れる。
夜なので安全走行のため30km以上出すのは控えたが、つい鼻歌が出てしまう。

先ほど休憩したセブン-イレブンで黒スコットさんと再開。
黒スコットさんも銚子のすき家でがっつり夕食を取ってきたとのこと。
みんな、考えることは同じ。

追い風が変わらないか不安で休憩もそこそこに出発。
土浦のアップダウンも難なくこなし、自分では珍しく何人かのランドヌールを抜こくことも出来た。

296km地点のPC3ファミマには23:00頃到着。
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ここで朝までのエネルギー補給でカップ麺とおにぎり、特大シュークリーム等をむしゃむしゃ。
ここでも黒スコットさんと再開。

あと100km。うまくいけば雨にもあわず5時頃ゴール出来るかもとの希望を持って再出発。

しかし利根川のサイクリングロードに差し掛かると空からぽつぽつと雨粒が。
また予報に騙された!

ぽつぽつがそのうちシトシトに。そしてざーざーに変わっていく。
持参した雨具に着替え、残り70km程を深夜雨中の旅に備える。

しかしありがたいことに、寒くない。
今までの冬の雨と違って凍える恐怖がないのでよっぽど楽である。

おもわぬアクシデントにあわないように慎重に走りながら、ゴールの高崎に戻ってきたのは5時51分。
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こうして22時間51分・400kmの旅を、つつがなく終えることが出来た。

AJ群馬のスタッフのみなさん、天候に恵まれて楽しく400kmを走ることが出来ました。
ぜひ、またお世話になりたいと思います。
本当にありがとうございました。


さて・・・

えっ?

明日朝の飛行機でしょ?
なんでBRM412熊本600の用意しないの?

だって・・・

ん?何がだってなの?
言ってごらん、僕ちゃん。


あー、だって天気予報見るたびに悪くなるんだもん。
九州の豪雨は怖いんだぞー。
北海道の吉田さんの写真見たことあるだろ?
自転車が半分水に埋まっていたんだぞ、いやあ恐ろしか。

じゃあ行かないの?

いや行かないとは・・・
どうしようかな、行かないとお金がもったいないけど、でも雨の中600kも走るなんて現実味がないし、こないだ大枚はたいてオーバーホールしたばかりの自転車また雨の中に晒すの嫌だし・・・
あーーー、もう、どうしていいかわかんない。
優子、決めて!

私が決めていいのね。

うん、もう自分じゃ決められない。

ぐずぐず言ってないで

行け、ごらぁー!


わわ!

熊本の馬刺しと

鹿児島の黒豚食べて

九州の豪雨で溺れてこい!


うわわわ・・・






 

BRM322埼玉300

ねえ、どうするの?

どうするのって、ブルベ?

そう、今度のBRM412熊本600、行かないの?

う〜ん、迷ってるんだ。
なにしろずっと原因不明の胃腸炎で寝込んでたし、相変わらず鼻血は止まらないし、九州は土日とも雨予報だし。
わざわざ行っても体調不良と40時間雨じゃ、辛いだけだし止めようかなぁ。

あのね・・・

なに?

いったい、今度の熊本行きに、既にいくら注ぎ込んだと思ってるの?

え?いや、そりゃ、うん・・・

もう飛行機も宿もキャンセル出来ないんだから、死に物狂いで頑張ってきなさいよ。

えー?でも健康あっての人生だし、辛いだけの趣味なんてそもそも・・

バカモーーーーン!

ひぇっ!

今年に入ってから、寒い中静岡だ、東京だ、埼玉だと引っ張り回され、おまけに自分は暖かい沖縄に行くからいいけど、こっちは吹雪のなか仙台空港に置き去りにされたり、今年だけでブルベ関連で何キロ走ったと思ってるのよ?

わかんない。

6,000kmよ、6,000km!
こんなに大変な思いをして、あんたのろくでも無い趣味に付き合ってあげてるんだから、多少の体調不良とか雨ごときで行かないだのなんだの、抜かすなっつうのっ!

ほんとだ、車だけで6000km、ブルベでも2000km走っちゃたんだね。
そうか、仕方ない、ダメ元で行ってくるか。

行く前にBRM322埼玉300とBRM329群馬400のレポートあげてってね。

あぅぅ、はい。

ということでBRM322埼玉300日光東照宮。

3月22日(土)川口運動公園。
晴天なれど、風強し。
入間発の那珂川300に多くの人が行ったのか、人数は少なめのような気がする。

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PIPIさんとご挨拶するも、PIPIさんは8時発。
どこで抜かれるかの話になるが、このコースはあまりグルメポイントがないそうで、そうなるとグルメをしないPIPIさんは無敵状態になるはず。

きっと4号線を渡るまでに抜かされるだろうと話す。

スタートして越谷くらいまでは、追い風基調。
みなさん、速い速い。
あっというまに最後尾一人旅。

この追い風も野田の醤油工場くらいまで。
利根川の土手ぐらいから冷たい北風が向い風となって襲いかかる。
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向い風は本当に辛い。
しかも寒いから体温が上がらない。 
 
PC1は100km先。
しかし向い風に負けるわけにはいかない。
なにしろ日光へは、激坂滝ヶ原峠を登らされる。
PC1からPC2の日光までの50kmは4時間かかると見なければならない。

ということは、どんなに辛くてもPC1で最低1時間の貯金を作らなければ、PC2でタイムオーバーしてしまうのだ。

信号とか考えると、巡航速度を20km以下に落とすわけには行かない。

木々が踊るように揺れている。
地鳴りのような轟音をたてて北風が向かってくる。
ずっと風に向かってよろよろとふらつく一人旅。
たった5〜60kmほどで脚が売り切れ体力と気力も無くなってしまった。

唯一の望みは、予報では栃木県内は西風から時には南西の風になるらしい。
そうなれば、なんとかなるかもしれない。

とにかく栃木まで頑張ろう。
そう、思川の道の駅までくれば、おそらく南西の風になるはず・・・・・

残念!予報は外れ、栃木県も立派な北西風がびゅんびゅん吹いていた。
ついに、気持ちがプッツンと切れ、ふらふらと道の駅思川に入りランドヌールに見つからないよう、キョドキョドしながら小山に向かって走りだした。
完全にブルベから逃げ出した。
暖かいところで美味しいものを食べてお風呂に入って、ゆっくり眠ろう。
小山から輪行しちゃえば、もうこの苦行から開放される!

ところが、バチがあたったのか、小山に向かったとたん、恐ろしいほどの東風が吹き付けてきた。
信じられない。あれほど北西風に苦しめられてきたのに、この道は東風?
今度は小山まで行く気持ちが折れた。
何をやっているかよく自分でも分からないまま、仕方なくまた北へ向かって、地獄の滝ヶ原に向かってまたよろよとと走りだした。


結局PC1には13:05着。クローズが14:08だから本当にぎりぎりだ。
休む暇もない。
昼食のおにぎりとシュークリームはポケットに入れて、また走りだす。
日光までの川沿いの緩やかな登りを行く。
さすがの向い風も威力を失い、登りとはいえ20kmほどで走ることが出来た。

もしかしたら、PC2に間に合うかもしれない。

しかし、6時間も向い風と戦い力を失った脚には、滝ヶ原峠は凄すぎた。
最後の1kmで200m標高をあげる所では、まったく漕げなくなってしまった。

漕げなくなった情けないランドヌールはどうするのか?

そう、俯いて悲しそうに自転車を押して歩くのみ。

ふと前を見ると、お仲間が!

悲しいランドヌールが一人、また一人、また一人、延々と押す人々が続いている。
はっと後ろを見ると、おお、後ろにも悲しい押す者達が・・・

こんなに長く押し歩きしたのは、初めての経験だが背に腹は代えられない。
屈辱感が体を震わせる。


日光の秘境滝ヶ原を、地獄へ向かう罪人達のごとく延々と続く自転車苦行の人々。
この先に待つ閻魔様は果たしてこの罪深き者たちをお許しになるだろうか?

なんとかぎりぎりで許していただけた。
PC2日光東照宮には16:56着。なんとクローズまで16分を残すのみ。

タイムアウトしなかったからといって、体力も気力も意地もすべて使い果たして抜け殻のような今の自分にはのこり150km暗闇の苦行に向かう気は更々なかった。

ここから輪行で帰ろう。
もう今日は充分頑張ったし、良い練習になった。
スタッフの方にDNFの連絡を入れようとした時、近くの方のジャージを見ると亀太郎。

ああ、この人には滝ヶ原でびゅんと抜かれたなぁ、恐ろしく速いオッサンだった。
8時発みたいで余裕たっぷりだな。
でもこの髪型は覚えがあるぞ、そうだ山の子さんだ。亀太郎ジャージの件ではお世話になったしな。
一応挨拶しておくか。

ということで気力を絞って笑顔を作り、ご挨拶をする。
なんと近くにいたご夫妻も亀太郎でミクロンご夫妻とおっしゃるとのこと。

亀太郎同志ということで記念写真までとっていただいた。

記念写真?
ということはこの自分のヤラレ顔がきっと山の子さんのブログに載るに違いない。
そしてその自分が特別な理由もなしに、疲れたからといってブルベをDNFしたと全世界にバレてしまうに違いない。

それはマズイ!
自分は良くとも亀太郎の名声を汚すわけにはいかない。

しかたなく、すでにマイナス貯金となってしまっているが、とにかく見栄で再び自転車に跨がり川口へと復路を走りだした。

もう昼間のような強風はなかったが、往路で向い風だったのだから追い風を期待したのだが、なぜか終始微風向い風だった。
そのうえ、脚も完全に終わっており、モチベーションもなし。
ただ最終クローズの3時に間に合わせるようにふらふらと動いているに過ぎない。
ほぼ無風平坦なのに20km/hが精一杯。

いつものことだが、今回のブルベは終始一人旅。
辛さだけが唯一のお友達。

それでも漕いでいればいつかは終わる。
ゴールは02:24。19h24m。
クローズまで30分を残すのみのギリギリ隊。

いやあ、今回は本当に疲れました。
体調もあまり良くなかったが、とにかく冷たい向い風というのは恐ろしいということが分かった。
が、対策はない。
自分の脚力体力を上げる以外ない。

ちなみにいつの間にか抜かされていたPIPIさんは16h30mだったそうで、さすがです。
ただのグルメ王子ではないな。

結局このブルベでは33名のDNS、15名のDNFだったそうで、厳しいブルベだったのは間違いない。

ねえ、写真たったこれだけ?

写真なんてあるわけないだろ!

死ぬほど辛かったんだぞ!




 

BRM308宇都宮200茂木

BRM308宇都宮200茂木に行ってきました。

ふふふ

な、何が可笑しい?

だって

そりゃ3週間もブログ放ったらかしにしてたのは確かに悪かった。

ギリギリ追い詰められないと何もしない、その根性の無さに呆れたの。

ぐぐぐ

だって明日、もうアタック日光東照宮に出かけるんでしょ?

う、うん。

さあ、さっさとブログ終わらせて、明日の用意しなさいっ!

は、ハイッ!

今回のコースは那珂川沿いのアップダウンと道祖神峠そして息つく暇もなく上曽峠というコース。
景色もいいし、やっと山登りが出来ると楽しみにしていたのだが、なにしろ前日の天気予報がすごかった。

気象庁は、前線を伴う低気圧が本州南岸を発達しながら通過するため、関東甲信の山沿いでは3月2日に大雪となる恐れがあると発表した。】 

 暗〜い気持ちで宇都宮に前日入り。
明日はたぶん無理だなということで、せめて名物餃子を腹一杯食す。

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明けて3月2日早朝4時。
ホテルの窓を開けると、凍りつくような冷気とともに豪快にアスファルトを叩く雨の音が飛び込んできた。 

「こりゃ、命あっての物種、はい、止め、止め、DNS決定」

ということで二度寝の後、用意もせず一応スタート地点のサイクリングセンターまで車で行って、スタッフの方にDNSを告げることにした。

ホテルを出ると外はまだ真っ暗闇。
外気温1度。
氷雨がフロントガラスを叩き、ワイパーがせわしなく雨滴を拭い去る。

その時、前方に光り輝きながら揺れる物体を発見!

まさかと思ったが、そのまさかでブルベライダーが辛そうに俯きながらも、揺るぎない強い意志でサイクルセンターへの道を登っている。

この天候で出走するバカ 勇者がいるのか!

そしてほどなくまたもう一人の勇者を追い抜く。

本当に驚くとともに少なからず感動してしまった。

だってあんた、気温1度でっせ。
しかも予報で午後から大雪になるっていってまっせ。
なにが楽しゅうて、こんな時に自転車乗るんでっか?
冗談抜きに死にまっせ!

サイクルセンターに着くと、いるいる、バカ勇者がたくさん。
バカ勇者の中に肩の痛みに苦しんでいるはずのちゃりけんさんも何故かいる。

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突然、身体中にアドレナリンが漲り、そのバカに付き合ってみたくなった。
大急ぎで着替える。
完全な防寒体制と降雨対策を施すのに時間がかかってしまい、3番目のウェーブスタート となる。

なぜか冒険の船出のようなハイテンションで、サイクリングセンターを後にした。

・・・

それで?

完走したさ、もちろん。12時間55分かかったけど。

ふ〜ん。


いや、それは辛かったけど、心配してた雪は降らなかったし、雨もそうでもなかった。
寒かったけどね。朝より昼のほうが寒いくらいだったよ。
でも装備をしっかりして行ったから、なんとかなったのだと思う。

じゃ予定通りってわけ?

そうさ、自分の実力と天候と安全を考慮して最初から12時間半ペースで行こうと思ってたから。
峠は汗かかないように超ゆっくり登ったしさ。
途中でハンガーノック気味になって30分遅くなったのが誤算だけど。

寒いと普段よりエネルギー使うのよ。

それと、お守りのお陰かな。
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この「てる坊」と「無事カエル神」の御利益はすごい!
なにしろ、エントリー120名に対して47名の出走。完走者44名。
この44名の馬鹿者の中に入れたのはちょっとばかり自信になった。

だけど自転車泥々になって、自転車屋さんにオーバーホールに出したんでしょ ?
幾らかかったの?

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うん?いくらだったかなぁ?

あら、こんなところに自転車屋のレシートが落ちてる・・・

あっ、だめ、あっ。。

ろ、ろくまんえんーーーーー!!!!!!

わわわわ 

 こ、このろくでなしの、おおばかやろー!
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