ガオル戦記

ガオルとは、山形弁で弱る・疲れきるという意味
自転車であちこち走り、七転八倒する様を書いていきます

2013年02月

BRM223曽我梅林

BRM223曽我梅林行ってきました。
その模様なんですが、どうも文章書くの苦手で困ってしまいます。
そこで以前、書いていたクルマのブログで登場させていた「優子」というキャラを再登場させて、優子との掛け合いで進めたいと思います。

ちなみにそのブログは下記です。

スカイライン 狼との格闘記



           BRM223曽我梅林 参加記

ボクなんかサァ、3週連続で都会の空気吸ってきたからサァ、すっかりアンニュイつーかコスモポリタンつーか、もうこんな雪国の田舎、似合わなくなってきたジャン?

優子:なんでもいいけど、鼻毛出てるよ。都会の空気吸い過ぎじゃない?

あぅうう。

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まだ夜明け前のスタート地点。緊張する。

優子:なんかどこかの国の秘密結社の儀式みたい。 

こら!
でもそんなものかもしれない。 

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信号の多さにかけては先週のアタック小田原城以上だったね。
何故か全部つかまるし
序盤はどんなに頑張っても平均時速が15kmくらいしかいかなくて焦ったよ。

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富士山、綺麗だね。

うん、小田原までずっと富士山に向かって走ったからね。

日本人に生まれてきて良かったぁあってやつ?

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あっ、この前の女の人速かったんだよなー。

この人に曽我梅林前の坂で抜かれて、よせばいいのにムキになって追いかけて脚終わらせちゃったんでしょ?

だ、だってこの方はランドヌールVol.2に載っていたSR3年連続取得の凄い方なんだよ。

だったら、付いていくなっつーの!

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PC1のあった曽我梅林だよ。9:51着だったかな。

もう梅が咲いているなんて違う国みたい。

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海岸沿いの国道
大磯、江ノ島、鎌倉、葉山と絵葉書のようなコースだった。

いいな、私も連れてってよ。
最近自転車ばっかりで、私とのドライブは夜の高速だけでしょ?

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なに撮っているのよ?

大昔、江ノ電に乗ってデートしたの思い出してさ。
                  ''青春はかなり酸っぱい''
な〜んてね。

フラれたのね、ふふふ

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ここがPC2があった三浦海岸。14:02着。

マグロ丼食べなかったの?

そんな余裕ありませんでしたっ!
 
行く前はいろいろと調べていたくせにぃ 

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横浜はずいぶん変わっていたなぁ、三浦按針の頃とは大違いだ。

いつの時代よっ 

えっと、ゴールの写真はないんだけど、18:04着で、12時間9分の旅でした。

あなたにしては上出来なんじゃない?

でもこれじゃあ、400kmとか600kmとか無理なんだよなぁ。 

それ止めたほうがいいと思うよぉぉぉ

やだ、挑戦するんだ。男が一度こうと決めたこ・・・えっ、何?

大変!見て見て!
BakkyさんPIPIさんがブログであなたのこと書いてくれてる!

あっ、ほんとだ。
ボクってサァ、もう有名人?

ヤメなさいって、みっともないから!

冗談です。
Bakkyさん、PIPIさん、お声をかけていただきましてありがとうございました。
山形から一人で参加していると何かと心細く、お知り合いの方が出来るとほっとします。
これからもよろしくお願いします。

ランドヌ東京のスタッフの皆様、素晴らしいコースありがとうございました。
期待以上のバラエティーに富んだ景観ブルベでした。

ねえ?

何?

ほんとに来週のBRM303日立にも行くの?

行くさ。

じゃあ、こんどこそオイル交換してよっ!

・・・

ごらぁ聞いてるんかい、われ!!



 

BRM217 アタック小田原城


かぁちゃん、今回のブルベもくたびれた~。

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好きで遊んでんだがら、ぐずらぐずら文句ばり言わないのっ。

だずね。でも聞いてけろ、かぁちゃん。都会のブルベはほんてん、たまげたず。 

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なして?

なにしろ埼玉の入間から神奈川の小田原までずうぅぅぅぅと都会なんだず。

首都圏なんだもあたりまえだべ。

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んでも、手鼻もかめねぇ、立ちションもできねぇ。

やめろは、東北の自転車乗りを汚すようなこと言うの。

だども、鼻が詰まるから、気持よくハァハァできねぇし、ションベンのたびにコンビニに行かないとなんねぇから、はかいかねんだず。

そらしかたないべなぁ。

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いやいや、100mごとに信号があって、自転車撲滅運動中かってくらい、全部赤になるんだず。
その度毎に止まらなんねから、時間かかってしょがね。
その上、七日町大通りみたいなとこばりでハァ、クルマがしこたま脇を通るんでおっかなくて、おっかなくてよぉ、神経がすりへったず。

あんたってば、ほんてん、文句ばり多い人だず。

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それに何がたまげたって、あっちの方は細こくて軽こい自転車乗った人たちがブルベ以外にも、イナゴみたくしこたまいてハァ、いやそりゃたまげてよ。

イナゴに例えるのはヤメロ!失礼な。
そりゃ人口が多いんだからいるべなぁ。

いやオナゴも多いし、みんなお揃いのジャージ着て、グループで対向車線次から次へとビュンビュンくるわけさ。
そのたびごとに、愛想振りまいて手を振らにゃなんねから、そりゃスピードもあがらないのよ。

でも完走したんだべ?

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だず。1時間半も余裕こいてゴールしたんだず。
これだけの難コース、きっとたくさんの人がゴールに辿りつけずDNFをした・・、ん?

あんた、このスタッフのTwitterに「BRM217アタック小田原城は天候に恵まれ全員が完走」って書いてある。

あれ?ほんとだ。

まあ、ともかくだいぶくたびれたみたいだから、来週はゆっくり休んで家のことでも・・・えっ?


あっ・・・


あんた、まさか?

・・・

また、来週も行くつもりなの?



BRM209房総クラシック その3

PC3から鴨川へのダウンヒルでは、なるべく脚を止めないで高ケイデンスを保ち、脚つりからの復活に務めた。
その甲斐あって、海岸沿いの平坦地で時速25km以上を維持することが出来るようになった。

それにしてもやっとぽかぽかと暖かくなってきて、陽光輝く太平洋が目に眩しく、漁港では買い物をする人々、楽しそうに笑いながらコーヒーショップに入るカップル等、三連休の中日らしく人々の賑わいも眼に入るようになってきた。
そんな温かい風景に包まれていた、その時に・・・

あれ?

突然、自分の目から涙が落ちてきた。
もちろん悲しいわけではなく、理由もなく大量の水分が目から流れだすといった感じである。
顔中、涙と鼻水とでビシャビシャにしながら、抑えきれない感情も溢れ出し、ついにワーワー声をあげて泣き出してしまった。

珍しく自分の後ろにはカップルの参加者が追走されていたので、危ない人だと思われたくないので、景色を撮る振りをして止まり、実際に海に向けてカメラを向けた。

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 たぶん緊張から解き放られた開放感からくる喜びの涙だったのではないか。
なにしろ先程までの極寒の暗闇で恐怖に怯え、もがいていたのだから。

緊張といえばこのナイトブルベ300kmの出場を決めてからずっと緊張していたような気がする。いやだ、やりたくない、止めようかな、辛いだろうな、なんてことばかり考えていた。
その気持からの開放だったのだと思う。

その後向かい風が強くなり、思ったようにスピードアップは出来なかったが、無事白浜のPC4に到着した。
時刻は11時半ぐらいか。
貯金はあまり増えなかったがなんとか1時間を確保した状態で最後のPC5へ向かうことが出来た。

少し、完走の可能性が見えてきたようだ。

PC5までは内陸の山岳コースだが、脚がなんとか復活してきたので、ブルベイーブンペース、つまり時速15kmでの走行は確保出来るのではないかと読んだ。

そこで、ここでも休憩はそこそこにして、出発したのだが・・・

上り坂を慎重に脚の状態を見ながら登り始めたのだが、今朝出発の200kmの出場者の方々が対向車線を下りてくる。

やぁ! こんにちは! 頑張りましょう、などと声を掛け合うのだ。

なにやらとっても晴れやかで嬉しそうだ。
それに比べて我が300kmの後ろ組は、俯き加減で汚れてくたびれていて、いかにも使用前使用後の風情だ。

自分も根が見えっ張りなので、こんにちは、平気平気、全然なんとも無いよ、ああブルベって楽しいっすね、なんて雰囲気で今までにない根性で登っていったのだが、それもちょっと辛くなり、フロントをインナーに変えようとした時その時

あっ!

クルクル回していたペダルが突然ガツンという音とともに完全停止してしまった。
それと同時に体も前に投げ出されそうになったのだが、とっさに左のクリートを外し左足を地面につきそのまま受身を取るような形で地面にころがった。

ああ、空ってしっかり青いんだなぁ。

気を落ち着けながら自分の体の状態を探るが、どこも痛くない。
次はバイクだが、ディレーラーがクランクの方に引っ張られて真横になっている。
チェーンが落ちてクランクのところでとぐろを巻いたようになって固定されていた。

そうとう硬かったが携帯工具を使いながらなんとか元の状態に戻すことが出来た。

ああ、良かった。またこの苦行を続けられる、というのは冗談だが今までの極限状況からの生還を果たしてきた身としてはこんなメカトラブルごときでDNFしてたまるかというのが本音だった。

後は、もちろん上りはきつく、間違いやすいと言われていた地点でしっかりミスコースをして1kmほど登り返さなければならなかったなんて、ブルベではよくある、ささやかなことがあったものの、予定通り1時間の貯金を確保したまま最終のPC5に着いた。

時刻は15時。
ラスボスのマザー牧場頂上まで7km程。
これを1時間で行けば、後は下りと平地30kmを2時間で行けばクローズに間に合う。

よっしゃあー

頭の中になぜか鉄腕アトムの主題歌が駆け巡り、体中に力が漲るのがわかった。
奮発して700円の滋養強壮剤を飲んで、最後の戦いへと一躍勇んで向かったのだ。

後は幸いにも何事も起きなかった。
脚が復活したお陰で、夕方の渋滞や木更津市内の信号待ちに苦しめられながらも時速28kmから30kmでの走行が可能になり、ゴールに飛び込んだのが17時45分。

クローズドから15分を残してのゴールとなった。

ゴールしたらどんな気持ちになるのかはずうっと走りながら考えてきたことだが、いざ実際に無事ゴールしても特別な感情は起きなかった。

途中であんなに泣いたくせに ^^;

それよりも一刻も早くこの場を逃げ出し、風呂に入り焼肉を食べることだけが望みとなっていた。

こうして冬の極寒ナイトブルベは終了した。
結局後から考えるとトラブルの数々は自分の未熟さが招いたことであり、無事完走出来たことは実力より、天候等幸運が重なったことによると思われる。

いやあ、完走できて良かった。本当に良かった。

今までのブルベで一番印象に残るブルベとなりました。
千葉のスタッフの皆さん、ほんとうにありがとうございました。

PS ゴールでいただいた野菜スープ、また泣いてしまいそうになったくらい美味しかったです。







BRM209房総クラシック その2

DNFもままならない状況で、ありったけの呪詛と愚痴にまみれながら、なんとか九十九里浜のPC2に到着した。
やっと97km。あと210km!

時刻は3時50分頃だと思う。
貯金はたった40分程まで減ってしまった。

ここからは平坦な海沿い半分、アップダウンのある山沿い半分の道のり。
次のPC3までに少なくとも1時間の貯金に戻しておかないと完走はおぼつかない。
迷ったが、まだ暗く鉄道も通っていない九十九里の漁港ではDNFするにしても次の行動が見えないので、しかたなく休憩もそこそこに次のPCを目指して進むことにする。

ここで愚かにも忘れていた秘密兵器
山歩きをする我が奥様から勧められて持参した漢方薬。

   tj-068

芍薬甘草湯を飲んでみた。
これが、大正解。
平地無風状態で時速23kmくらいは出るようになってきた。
しかし25kmを超えると、とたんにピキピキが始まる。

それでも平坦・無風に助けられ、すこし貯金を増やすことが出来た。
しかしこれから内陸の山々へ向かわなければならない。
もともと山越えに備えて135km地点、大多喜のミニストップで自主休憩するつもりだった。

それだけを楽しみに、暗闇の中一人ぼっちで苦闘を続けていたのだが・・・

あれ?ミニストップがない!?

ちゃんと事前にWebで調べてきたのに、潰れたのか存在しなかった。
経営が苦しくたって勝手に辞めるな!
お前を死ぬほど頼りにしてくる者もあるのだ!

呆然としたまま、最初の難関、三石山へと登って行くことになる。
コンビニ休憩が出来なかったのは、随分とショックだった。
あともうちょっとで休める、あともうちょっとで温かい所で熱いものを食べられる・・・
それだけを生きる糧にして苦行に耐えてきたのに・・・。

しかたないので、寒空のもと暗闇にぽつんと光る自動販売機で100円玉で買える缶コーヒーと2服目の芍薬甘草湯を飲んで、峻峰「三石山」へと登って行くことになる。

ここでまたトラブル発生。
サイコンが動かないため、ガーミンetrex30を地図表示にしたりサイコン表示にしたりいじりながらきたのだが、突然全画面がピンクになって何もわからない状態になってしまった。

なぜ次々とトラブルが起きる?
これだけ耐えて頑張っているのに、神はなぜまだ試そうとするのか?
それとも運命に従い、もう苦行を止めよということなのか?

唖然としながらあーでもこーでもないと色々いじり、最終的に2回目の電源入りでなんとか元の表示に戻すことができた。
しかし、ここから怖くてガーミンはいじれなくなり、完全に距離と時間が分からないまま走行をすることになる。

その上、盲信してたガーミン様の突然の錯乱に動揺したためかミスコースを二度ほどやらかしてしまった。ここにきてのミスコースは痛い。
しかしこのような余裕のないライドではそれもいたしかたあるまい。
そんなこんなで、いやらしいアップダウンを繰り返すうちにやっと夜が明けてきた。

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ここからは三石山なのだが、正直言って房総の山なんて山形のあの恐ろしい山々から比べれば可憐な少女みたいなものさなんて舐めていたのだが、いやいやどうして、超弩級のベテラン熟女。

なにせペダルに一定以上の力はかけれない。
時速はついに5kmを下回るようになる。
しかも道幅いっぱいにつかって蛇行走行。

時間は刻々と過ぎていくため休憩は出来ない。
よろよろ、へなへな、あっ危ない、よろよろ・・・
こんな感じで進み、なんとか峠の頂上に。

あまりの達成感に写真まで撮ってしまった。

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これだけ登ったのだから下りで今までの時間を取り戻さなくては。
さあ、いくぞ!
ところが・・・

下り坂が急すぎる!!

それに何!?このグルーチング!!!

危なくて怖くて全然スピード出せない!
谷底へ落ちて行くような急勾配にブレーキをかけっぱなしでちっともスピードを出せない。
やっと普通の下り坂になったと思ったら、古代の遺跡かと思いたくなるような朽ち果てたグルーチングが、意地悪そうに口を開けて待っている。
元気なときならジャンプで乗り越えるのだが、今は残念な状態の太もも達がそれを許さない。
グルーチングが現れるたびに徐行スピードまで減速を余儀なくされた。

それでも太陽の有難味と下り坂の恩恵で無事PC3に到着。
ここまで167km。
こんなに苦労してやっと半分。 
恐ろしや、ブルベ。

時刻は8時15分頃。
平均時速にして約16km程か。
まったく情けない限りだが、それでもなんとか1時間弱の貯金が出来た。
しかし、 あと丸一日走りきれるだろうか?
自分の心と体に問いかけるが、ここに来て少し欲が出てきた。

もしかして、なんとか、なるかも? 

ここからは鴨川まで下り。
そして 海岸沿いに館山まで平坦。
向かい風が厳しい地点だが幸い今日はほぼ無風じゃないか。
上手く行けば1時間強の貯金が出来るかもしれない。
そうなれば・・・もしそうなれば完走でき%'S$#"・・・
いやいや、ここまで頑張ったんだ、館山まで行ってそこでダメならしかたないが、やって見る価値はあるんじゃないか?
それにこのPCには初めてお仲間達10名と一緒になることが出来た。
自分は哀れな最後尾一人旅じゃなかったんだ。

今までは暗いし寒いし、DNFするために進んできたようなものだったが、初めてやっと本来のブルベに立ち返ってゴールを目指す計算が出来るようになった。

弱者は休む権利などないっ!

ということで、ここでも休憩は10分ほど、おにぎりを頬張りながら鴨川有料道路を下っていった。 
しかし、行手には更なる罠の数々が・・・。

                                     つづく・・・ 












BRM209房総クラシック その1

2月9日発ブルベBRM209房総クラシックは、とても辛いブルベになってしまった。
正直ナイトブルベを舐めていました。
想定外の連続 。

22時、深夜の袖ヶ浦臨海公園から極寒の暗闇の中へとスタート。
暗闇の中を100名のランドヌール達の蛍光ベストとライトの光が揺れる。

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自分のペースで走りたかったのだが、自然と集団の中に組み込まれ疾走する。
平均時速28km〜30kmぐらいか。

早過ぎる!!

と思ったのだが、脚は全然使っていないし、適度に心拍があがって寒くないし、この集団でゴールまで行ったら、昼過ぎには着いちゃうな、ホテルキャンセルして明日帰ってもいいかな・・・
今考えれば、恥ずかしくって気が狂ってしまうほどのお花畑思考。

体は熱気を持って丁度良い暖かさなのだが、頬が冷気で痛く、目から涙が出てくる。

信号待ちの時、余裕こいて前の方に「しかし寒いっすねぇ?」などと話しかける。
「そうですね、心拍がまったく上がらないから寒くてしょうがないですよ」

えっ?
自分、結構ハァハァきているんだけど・・・
もしやこの速さで走って心拍が上がらない人たちと一緒にいるのか?
この時気づいて集団離脱していれば結果は違ったかもしれないのだか。

馬鹿は調子にのったまま、平坦基調の道を疾走を続けた。
どうして俺は同じ間違いを何度も繰り返すのだろうか?
分かっていたはずなのに。 

最初のトラブルはサイコンの表示が段々薄くなり、ついには見えなくなってしまう。
寒さのためか?

予報では最低0度のはずが、もうマイナス2度じゃないか。
これからどんどん寒くなるというのにいったいどうなっちまうんだ?
寒さに慣れた東北在住の俺なら千葉県のナイトブルベなんて楽勝のはずが話が違うぜ。

とにかく距離とスピードと現在時刻が分からなくなった。

しかし、GPSはしっかり動いている。さすが米軍御用達のガーミン様。
ルートさえ分かればいいかなどと気楽に考えて進む。

38km地点のPC1には多分23時30分頃到着。

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気づかなかったのだが、結構汗をかいていてコンビニの外でホットコーヒーを飲んでいる最中にも震えが起きる始末。
いくらなんでも速すぎたと反省し、ここからはばらけてきたこともあり、単独行を選択。

そしてスタートしてまもなく40km地点くらいか、突然右太ももがつる。

   早くも右脚終了! あと270km!どうする?俺!

そうとう動揺したが、時速15kmぐらいならなんとかペダルを漕ぐことが出来るようなので回復を期待してさっきまでとうって変わったよろよろ走行で進む。

いったい何人に抜かされただろうか。
ピクピクといやな衝撃を繰り返す右太ももは良くなるどころか、こんどは右を庇って無理をした左太ももまでピクピクが始まる。

なぜ前ももがつる?
上りもなかったし、軽いギアでケイデンス重視でクルクル回してたんだから太ももになんか負担はかけてなかったはずだ。なぜこんな序盤に太ももがつるんだ?
どうするんだよ、これから270kmもあるんだ。
こんな脚で行けるわけがない!

これだけではなかった。
ブルベの恐ろしさは次々とその本性を現す。

なんとスピードを落としたことにより、体が冷えたのであろう、寒さが極度の震えとなって襲いかかり危なくて走行不能となってしまった。
背骨の奥からなんとも不快な震えが体中に広がり、全身発作が起きたようにガクガク揺れる。


        完全な緊急事態発生


ほとんど街灯のない、千葉県のどこかの道端にバイクを停め、アウターのレインジャケットの中に薄手のウインドブレーカーを着こみ、予備にと持ってきたホッカイロ2個を背中と首元に貼り付ける。
そして、緊急時の補給用に持参したブドウ糖を全部口の中に放り込む。
この人気の無いところにいたのでは、ほぼ遭難状態なので、なんとかコンビニがある所まで進むことを決心し、瘧が起きたような体を誤魔化しながら、バイクに跨った。

幸い15分ほどでコンビニの光が前方から見えたときは、心底嬉しかった。

コンビニで何分くらい休んだろうか?
豚汁とおにぎりを胃袋に入れ、なんとか震えがおさまった。

コンビニの壁時計は1時20分。
もちろん頭の中はDNFでいっぱい。
もう恥も外聞もありません。命が大事。

しかし、DNFするにもこの時間では電車も動かず、深夜営業の飲食施設も見当たらない。
とにかく何時までもコンビニの中にいられるわけでもないので、とにかくしかたなしになにも考えもなしに夢遊病者のように出発する。

なんとなく調子にのって今年のブルベの計画を立て、夏には600km走れる自分をつくれるような気分になっていた、その甘さに腹が立つ。

思い出した。
冷酷で容赦がなく圧倒的な暴力でひ弱な自分を痛めつけるブルベというゲームの本質を。

もう二度とブルベはやらない。
自転車を始めて幸せだったツーリング時代に戻るんだ。
いい年してこんな真っ暗闇のどこだか分からない所を自転車で震えながら走るなんてバカげている。
帰ったら簡潔にブログで報告して、ブログ閉鎖だ。
無理だよ。俺には所詮無理だったんだ。
なにが600kmだ、1000kmだよ、馬鹿馬鹿しい。
ああ脚は痛いし、寒いし、辛くて辛くて、もういいよ、たくさんだよ。
とにかく温かいところでゆっくり休みたい。
ラブホテルか24時間の日帰り温泉でもないかな。

そんなもんは都合よくあるはずもなく、思いつく限りのネガティブな言葉を実際に口にしながら進む房総真冬深夜の自転車一人旅。

                                 つづく・・・


2013年ブルベ予定

日曜日、久しぶりに体調も良く天気も快晴ということで、宮城方面に練習に行ってきた。

車にバイクを積んで、村田道の駅へ。
しかし、風が強い。
阿武隈川を渡ったあたりから、バイクごと吹っ飛ばされそうになる突風が吹き荒れ、身の危険を感じて60kmほどで勘弁してやることにして、這々の体で逃げ帰ってきた。

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        この写真を撮った後、弩級の突風が襲い、バイクが文字通り宙に舞い
          河原の方へと落ちていった。
          幸い無傷ですんだので助かったのだが。

今回の練習で学んだこと。

 ★ いつ襲ってくるかわからない突風にそなえるためには、前輪荷重が有効。
 ★ 強い横風は、上半身の向きを工夫することにより、推進力に変えられる。
 ★ クルマのホイールカバーや工事中の看板などが空を飛んでいるような時は
   自転車で走るべきではない。

いやぁ、本当に怖かったし、へとへとに疲れた。

ところが帰ってきてから、また原因不明の微熱と蕁麻疹が復活。
体がご主人様の意向に逆らって、週末のブルベを拒否ってるとしか思えない。

練習も出来ない、準備も出来ないで、気持ちばかり焦ってしまう。

それにしても、なぜ300kmとかふざけた距離を走るブルベなどという趣味に取り憑かれたかというと実は自分でもよく分からない。
56歳の時、ご多分にもれず健康と減量のためスポーツ自転車でもやるかいなと、自転車屋にぶらさがっていた中古のロードバイクを買ったのが運の尽き。

元来旅が好きだったこともあり、すっかりハマってしまい、あっという間に部屋中自転車だらけ。
走る距離も100km、120kmと増えていき、160km走る自転車イベントにも出場するようになる。

お陰で40年間も付き合ってきた最愛の友、煙草と別れてしまい、体重も13kgも減るし、健康診断のお茶目な要観察マークで一喜一憂する楽しみも無くなってしまったのであった。

そしてなにやら200kmとか300kmとかとんでもない距離を走る変態さんたちのイベントがあると聞きつけ、自転車歴3年目となる去年、ブルベに参加。
200km3回、300km3回、制限時間ぎりぎりでのよれよれ走行なれど、なんとか全完走。

そこで今年は50代最後の年記念に、ブルベ競技でシューペル・ランドヌール(SR)なる200km・300km・400km・600km、全てを走った極めつけの変態さんを讃え与えられるメダルを狙おうじゃないかと、軽々しく決心してしまったのだが。

もともと意思が弱いたちで、思い立ったからと言って練習などという辛くて面白くないことは絶対にできる人間じゃないことは、少年の時からの長い付き合いで嫌というほど思い知らされている。

そこで、ここは自分で自分を追い込んでしまおうと昨年の暮れに8月3日北海道を600km走るブルベに申し込んだのであった。

申し込んだのはいいけれど、昨年走った300kmでさえ、生きるための大事なエキスが体から出きってしまった気分になったくらい疲労したのに、600kmなどという距離は、馬鹿馬鹿しくて想像もつかない。
今の自分の力量では、絶対無理なことは分かっているが、とにかくやれるところまでは頑張ってみようということで今年の予定を立ててみた。

  【ブルベの体力はブルベで作る作戦】

  2月9日   BRM209千葉300km千葉クラシック     申込済み
     2月17日  BRM217埼玉200kmアタック小田原城    申込済み
     2月23日  BRM223東京200km曽我梅林        申込済み
  3月3日   BRM303宇都宮200km日立         申込済み
        3月23日  BRM323埼玉300kmアタック霞ヶ浦     申込済み
  4月14日  BRM414宇都宮200km矢祭         申込済み
  4月20日  BRM420埼玉400kmアタック日光・ビーフ
  5月11日  BRM511神奈川400km興津         申込済み
  5月25日  BRM525東京200km十和田
  6月1日   BRM601埼玉600kmアタック会津
  6月22日  BRM622西東京400km富士周遊
  8月3日   BRM803北海道600km大雪         申込済み
  10月12日 BRM1012宮城300km


こうやって改めて文字にしてリストすると・・・

     多すぎる!ぜったい無理!

しかし9月には地元山形発、ランドヌール宮城主催、東北一周1000kmブルベもある。
ブログを見ていると日本中の名だたるブルベの達人がここ山形に集結するようだ。

一介のランドヌールとして、このチャンスを傍観者として指を加えて見てていいものか?

        恐れるな!歳を忘れ挑戦せよ!!

なんて内なる声はまったく上がらないのだが、北海道を終えた状態によっては1000kmも視野に入れることが出来ればいいなぐらいには思っている。

とにかく週末の千葉クラシック300kmから挑戦は始まる。
特に2月9日から3月3日まで毎週末はブルベという Hell month。
ここをいかに乗り切るかがまず最初の関門になるだろう。

はたして僕は北海道に行けるのだろうか?






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