行ってきました、BRM414矢祭、Audax japan 宇都宮主催の200kmブルベです。
ロードレーサーの聖地、宇都宮はやっぱりスゲーや。


前日昼入りして走りまわって張り切ってたもんね
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なんたってジャパンカップの古賀志林道。耳を澄ませば木々の間からあの熱狂が聞こえてくる。

それに宇都宮は自転車で町おこしをしているだけあって、全てが違う。


例えばどんなとこ?


例えば? そうさな~・・・


■ コンビニにフロアポンプが置いてある。

■ サイクリングターミナルには、男性を魅せて止まない優しいマドンナが窓口にいる

■ ろまんちっく村の温泉にレーパンを履いた若い女性がたくさん入りにきている

■ ママチャリに乗った女子高生が向かい風の中、トレインを組んで車道を疾走していた。


なんだか、目の付け所がスケベオヤジそのものなんだけど。


まあ、そんなこんなで宇都宮を楽しんだあと、翌日のBRM414矢祭、無事11時間52分で完走出来ました。


・・・・


今回は、4行でまとめないの?


どうぞ、いいから続けたら。


スタート地点で懐かしい人発見。

今年は腰痛のため隠忍自重を強いられていた、ちゃりけんさんです。

今年7月の会津プレブルベの張本人にして笑顔が素敵なナイスガイ。

復帰第一戦が、なんと二日続けての200km。

根本的に自分と体の遺伝子のレベルから違うような気がする。

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ちゃりけんさんを撮ったもう一枚の写真に美しい森の精みたいな女性発見!
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みなさん、聞いてください!このスケベオヤジはこの女性に見惚れて我を失い、グローブ片方と蛍光ベストを無くして大慌て、スタート時間15分過ぎまで捜し回るという失態を演じました。


いやあ、最後のほうからスタートするのって、自分のペースで走れるからいいねぇ。


まったく、随分ブルベにも慣れてきて、ご余裕ですこと。

ブリーフィング風景。
いや、最近のブルベ人気を反映して大盛況満員御礼の図。 
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いや、ブルベに楽なブルベはないっていうけどホントだねー。

今回も一日中向かい風に苦しめられました。


PC1までは一見平坦に見えるけど、北に向い50kmの間に約300mほど標高を上げる道。

それに南風基調で追い風のはずが、何故か向かい風。

宇都宮のブルベは、BRM303日立に続き一日中向かい風がお好きらしい。

だから平坦のはずなのにと30km/h出すように頑張ったことが、後で効いてくる。

PC1には10時35分着。


貧脚の人は無風でも走行中自分に風が当たると向かい風って言い張るからね~。


違いますっ!ちゃんと道端の旗が後方向にパタパタしてたのっ!


PC2へと向かう戸中峠では、標高差350mほどなのに、登り始めてすぐインナーロー固定で時速10kmを割る始末。もうすでに脚にきている。

だけど、何人かの方を抜いたので、やはり向かい風・弱上りの罠に嵌った人たちがたくさんいたということか。
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あのお約束の犬は?


そうそう、それがいました、ちゃんと放し飼いで元気いっぱいで。

ブリーフィングで言及されるほど、毎回お約束でランドヌールを苦しめる戸中峠麓の放し飼いの犬。

前に30mほど離れて女性が走っていたのだが、つんざくようなキャンキャンした鳴き声を放って女性の足元を追走しだした。それだけでなく脚に飛びつこうとさえ見えるので、「こらっ」と大声をあげて引き離そうとしたところ、キッとこちらを振り向いて、向かってきたんだ、このオレに。


ここは一つ後々のランドヌールのために、こんな悪さを続けられないよう懲らしめてやろうと、あのモンテディオ山形を昇格させた伝説の大声で叱ってやることにした。


ごじゃー どげなばり ばがどんやーーー


自分でも驚くほどの爆発音のような大音声が山々に響き渡った。


なに、それ?山形の方言?


いや、どうせ相手は犬だから日本語が分かる訳じゃないし、大声あげやすいフレーズを適当に。

いや、効きました。面白いように効きました。

よほど驚いたのか、目をまん丸くして腰を抜かしたように座り込んでしまいやがんの。

こうしてみると根っからの悪犬じゃないね、彼は。

話せば分かる奴と見た。


なんだか可哀想。


戸中峠を超えて下った先がPC2、13時30分着。
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スタッフが手薄なブルベという触れ込みだったが、PC1を除いてすべて有人PCで可愛いスタンプを貼ってくれました。

いつもながら本当にスタッフの皆さんのご苦労には頭が下がります。


PC2からPC3へは川沿いに緩やかな下りが続く道。しかし予想通り結構な向かい風が我々を苦しめる。

村の杉の木のてっぺんがゆらゆらと揺れるようだったから風速10m以上か。


山ッチさんというスタッフのブログを見ると

「下り坂で普段だったら40km/h巡航が可能な箇所でも30km/hも出ない。こりゃー、参加者は相当大変だ」


と書いてあったが、残念ながら20km/hも出ませんでした。

もう脚は在庫完全放出状態で、姿勢を低くする腹筋も残っておらず、ただふらふらと耐えながら進んでいたのだが、珍しく後ろに二人の方が付いてこられる。

これは、そこそこ頑張らなくてはと、持ち前の見栄張りが発動。20kmほど向かい風と戦ったのだが、力尽きました。しょせん見栄の力なんてこんなもんでしょう。


PCでもなんでもない、川沿いの公園でダウン。
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自転車にのるようになってからずっと単独行だったので集団での走行はどうも慣れない。

つい見栄を張って実力以上のことをしてしまい、疲れはてて離脱という負のスパイラルをいつも繰り返している。


15分ぐらいだろうか、携帯食を食べたり、ストレッチをしたり、うとうとしたり、ブルベの夕方を楽しんだので、しょうがない、またよとよた走りだしたのであった。


PC3へは16時54分着。

この地点、この時間だと、疲れきってしまったがなんとかゴール出来るだろう方々とご一緒になる。


その中で団体で参加の方は、午前中のように華やいだ会話も弾まずコンビニの前にお揃いで新調したジャージが汚れるのも構わず座り込んで、無表情な青白い顔を俯かせている。


どなたかが、「あと50km、平坦だからもう制限時間は大丈夫。頑張ろうぜ」

とおっしゃっていたので、ついつい心のなかの悪魔が悪さをしてしまった。


「ここから10kmぐらい、いやらしいアップダウンが続いて、このコース一番の難所ですよ」


可哀想に、重たい尻をあげて頑張ろうかと思っていた団体のオジサン達はまた意気消沈して今まで以上に背中を丸めて座り込んでしまった。


ひっど~い、性格ワルー!


いや楽勝だと思ってあのアップダウンにさしかかるより覚悟して行った方が絶対いいって。

自分で分かっていても、辛かったもん、あのアップダウンは。
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いやもう、よく脚をつかなかったってくらいやられました。

しかし、石川農道といい、ビーフラインといい関東の農道のあくどさといったらないね。

でも、まあ、下りの底の信号が赤の時は丘の上で止まって、青になってから走りだすなどのテクニックを使いながらなんとか制覇し、こんどこそ本当の平坦基調の道を暗闇のなか疾走、最後の宇都宮サイクリングセンターの上りに向かった。


サイクリングセンターへの上りは、昨日の昼間の賑わいが嘘のように真っ暗闇の峠そのもの。

動物が突然ガサガサと音をたて近くを走りだす。

ふと何者かが後ろから体を引っ張る妄想が頭を離れない。

幸い、誰もいない、ひとりぼっち行なので、思う存分へたれ走行を駆使して、やっとゴール。


19時52分のゴールでした。

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お疲れ様。

でもさ、毎回々、同じことの繰り返しだね~。

前半頑張りすぎて早めに脚が売り切てて、後はへろへろ走行。

ゴール近くになってモチベが戻り、辻褄合わせの疾走、1時間から1時間半残してのゴール。

進歩しないね~。


う、うん。優子の言うとおりだ。これだけやっても進歩しなかったんだ。


進歩しなかった?

そのことでね、話があるの。


えっ、なんだい改まって。


大事なお話だから、ちゃんと聞いてね。


あわわわ、怖い、なんだか聞くのがとても怖い。


ということで、続く・・・・