先日あこがれの沖縄本島一周ブルベ「BRM208満喫沖縄」に参加してきた。
今回は連休を利用して4泊5日の家族同伴旅行。

雪国を発って・・・
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飛行機に乗って・・・
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やってきたー南国沖縄 \(^o^)/ 
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予報では雨だったが、気合でこんな良いお天気に変えた。
ホテルも閑散期ということで無料アップグレード!
そこだけエレベーターの中でカードをスキャンしないと行けない最上階。
しかも部屋の中に那覇の夜景を一望できる温泉風呂があるペントハウス。

とてもブルベ 前泊と思えない豪華さ!
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まあ、しかし明日一日中家族をほっぽらかして 遊び呆けるのだからこれくらいの出費はしょうがない。 

明けて翌日早朝3時起き。
清々しい沖縄の朝の空気を吸おうとベランダに出てみるとなんと雨がザーザー。
あわてて予報をチェックすると、6時ころには雨はあがり終日曇の予報。

まあ、なんとかなるだろうと、スタート地点のホテルのロビーに向かう。
気温は17度。
夏用半袖ジャージにベスト。下は一応膝を冷やさないように3/4ビブショーツ。
PC1までの平坦区間で貯金を少しでも作りたいので、雨具は着ないことにした。
雨よ、頼む、あがってくれ。
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なんだかんだで結局出走者はたった8名。
300kmを8名で走るんじゃ、1日じゅうソロ状態だろうな、寂しいな。
と危惧したのだが、実際はまったく逆だった。

スタートは5時。南国の夜明けは遅い。
まだ真っ暗な那覇をスタートする。
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先頭でスタートしたのだが、すぐにとても早い方に追い抜かれる。
微弱な追い風が吹いていて後ろにつくことも可能だったがなにしろ路面が超ウエット。
30km以上出すととたんにお尻から後頭部までびっしょりになってしまう。

先は長いしここは自重して25km〜28kmくらいで淡々と巡航する。

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7時20分頃、やっと太陽が登ってきた。
おっせーんだよっヽ(`Д´#)ノ
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そしてこの頃から椰子の木が揺れ動くほど風が強くなってきた。
基本横風8、向い風2ぐらいか。
前輪が取られてふらつくのを抑え、ナーバスになりながら走る。

71.8km先のPC1には8:17着。平均22km/hほどか。
ここで早い方二人を除く6名が顔を合わせる。
なんとこれからこの6名は、バラバラでありながら不思議と一緒のペースで走ることになる。

また雨が強くなってきて、気温も下がってきた。
上下雨具を付け、折り返し地点の奥共同店に向かって走りだす。

PC2の奥共同店までは約80km、獲得標高1500mという難所。
風雨ともに強くしかも向い風基調となってきた。

登って降りてまた登る、そしてまた登る。
気の遠くなるような苦行が延々と続く。

事前にR宮城のYO-TAさんから教えてもらっていたからまだ良かったが、沖縄のやんばる地域は地形的に頂上だと思っても、まだそこから2〜3回は頂きがぐにゅぐにゅ続き、なけなしの気力を次々と削っていく。

そしてある下りで突然の強風で後輪がスリップ。ドリフト状態に陥るがカウンターをあてて体重移動でなんとか落車を免れた。
でも心臓はばっくばく。
それからは怖くて下りも飛ばせなくなる。

この地域は当然コンビニもなく自動販売機さえもほぼない、サバイバルコース。
しかし、海側に降りた時に、このような共同店があり、つい休んでしまう。
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そして景色がいいからと言い、一休み。
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頂上だからと言い、一休み。
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幸い雨もあがってきたし着替えるかと言って一休み。
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そしてヘロヘロになってPC2奥共同店に滑りこむ。13時55分・区間平均 14.3km。
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 貯金は1時間ちょっとしかないが、疲労がたまっており腹も空いたのでテーブルのあるところで座ってゆっくりすることにした。

結局ここでも前後はあっても6名が全員揃う。
こんな南国の果てまで来て風の中300kmも走る同志ということで親近感はマックスなのだが、お互い照れて微妙な距離感を保ったまま食事をする。

そんな空気も読まず、自分は「脚が終わった」とか「復路が向い風だったらどうしよう」とか「那覇に近づくと信号峠があるからこの貯金では危ないのではないか」などと愚図々々自分の不安を人にぶつけて少し安心するという小汚い技を繰り出していた。

そうすると@40さんからとびきりの笑顔で「大丈夫ですよっ」と励まされ、@50さんからは「どっちにしろ帰るしかないんだから、考えてもしょうがない」と事実をあらてめて告げられ、自分の姑息さを恥じることになる。

この@40さんはたぶん20代の超若者。いつもにこにこ元気でしかも親切。
登りなんか自分の倍くらい速いが、今回が初めてのブルベだという。
でもよく300kmぐらいは走るという謎の好青年。

@50さんは、年齢はおじさんで昨夜の前夜祭で一番の長老だったと言っていた。
淡々としたペースを守ってさすがブルベの経験者。
曽我梅林でご一緒だったらしい。

このお二人と一緒に走ることはなかったが、この後不思議と休憩場所とかPCで一緒になった。

@50さんの言うとおり愚痴を言ってても1mmも進まないので嫌がる体に鞭打って、奥共同店を出る。

出るとすぐまた登り。
標高200mくらいの登りだが、きつい、きつい。
でもこの登りを超えると西海岸に出て、もしかして追い風が背中を押してくれるかもしれない。

そしてそのとおりとなった。
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何もしなくても40km出ちゃう。
これはこのままこの強風に乗って西海岸を疾走すれば、ゴールは楽勝!
そんな至福の時は1時間と持たなかった。

国頭村に近づくにつれ地形が複雑になり、今まで味方だった強風が横風になり、そして向い風となって牙をむき出してきた。

も、もしかしてここからゴールまでこの強風向い風?
それは無理でしょ、いやいやいや無理無理無理!

もう疲労がたまっている脚に立ち向かう力はなく予定外だが道の駅「ゆいゆい国頭」に逃げ込んでしまった。
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ここの素晴らしいトイレでゆっくりと軽量化と睡眠不足解消をし、ベンチに寝っ転がりながら6人の方々が通り過ぎるのを呆然と眺めていた。

気分は完全にDNF。しかし交通機関がないのだよ!
しかたなしによろよとと@50さんの言葉を噛み締めながらスタートした。
「どっちにしろ帰るしかないんだから」

8kmぐらい先の道の駅で@40さんと@50さんを見かけた。
自分だけではない、皆同じように苦しんでいるのだと思うと少し元気が出てきた。

しかし、海岸沿いを走る国道58号を右折し、屋我地島橋を渡り西に向かうと完全な向い風となってきた。
しかもワルミ大橋までは立派な峠のような登りが続く。
軽やかなペダリングで@40さんと@50さんに抜かれる。
地を轟かせて強風が行く手を阻む。
椰子の木が狂ったように踊っている。
すでに日も暮れ、濡れた体に風があたり体温と気持ちを奪っていく。

ワルミ大橋を渡ってからPC3ローソンまでの12kmがさらに長かった。
向い風に加えアップダウンの連続で、この苦行が我が業を焼きつくすまで続く宿命のような気がしてきた。

休むことは出来なかった。
一度足を止めバイクから降りたら二度とサドルに座る気にならない恐れがあった。

PC3のローソン本部浦崎には18時28分着。
最初の追い風40kmも今の苦行で食いつぶし、区間平均時速14.9km/hに落ちてしまった。

もうとっくに最後尾一人旅だったと思っていたのだが、@40さん達はまだ着いたばかりだという。
「向い風は皆に平等ですよ」
おもいっきりの笑顔で息子のような歳の@40さんにまた教えられてしまった。

ここはイートインがあって暖かく、つい長居をしてしまいそうな恐れがある。
貯金は1時間ほど。
この先この強風の風向きがどう変わるか、那覇までの信号峠はどうか、ときどき思い出したようにぱらつく雨は大丈夫か?
補給もそこそこにPC3を出てゴールに向かうことにする。
その時前に行っていたとおもっていた3人の方がPC3に着いた。

なんだ、今のところ3位じゃんオレ。
とたった8人しか出走者がいないのも忘れ気分を良くする。

PC3を出ると道の方向が変わり追い風基調となった。
今までとは別世界だ。
名護の街を抜けまた国道58号に入ってもこの追い風基調は続いた。

これはなんとかなるかも?

希望が戻ってきたとたんに、脚も回るようになってくるから不思議だ。

しかし、なんと今度はメカトラブルが襲う。

リアを変速するとなぜかフロントのクランクからチェーンが落ちてしまう。
午前中一度その現象があったが、ここにきて頻繁に落ちるようになってしまった。

落ちるー直すー走るー落ちる

もう神経症になりそうだった。
これが自分の手かと思うくらいネバネバ真っ黒。
触るもの触るものすべてが黒くなる。

でもチェーンを掛け直さないと前には進めない。
しかたがないのでリアの変速は諦め、ほぼ固定ギアで進むことにした。

どうしても手を洗いたくなったので急遽コンビニに寄る。
手を洗い顔を洗い豚汁を飲み、すっきりしたところで@40さんと@50さんがこのコンビニに入ってきた。
つくづく縁がある。

那覇が近づくと、信号が多くなったきたが、それも今の自分には適度な休憩となって助かるほどだ。
残り10km、残り5kmとこのゲームの結末が見えるようになってきて俄然気持ちも高ぶってきた。

こんなにお金をかけてこんなに遠くまできて完走できなかったら最悪だなというネガティブな不安から開放され、現金にもアニソンを歌いながら夜の那覇を疾走する。

えっアニソン?
僕の時代は鉄腕アトムでしょっ!

そしてたぶんここがゴールのファミマかな?違うかな?とスピードを落としたその時、ビュンと2台のバイクに抜かされた。
@40さんと@50さんだ。
そしてそのまま連なってゴーーーーーーーーーーーール!

悔しい、最後で差されて5位になっちゃったというのは冗談で、ゆっくり最後の勝利の美酒を何にするか選んで、そしてレシートゲット。
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23時28分着。302.6km、18時間28分
旅の終わりを祝い、3人でホットコーヒーやホットレモンなどで乾杯。

そしてスタート地点のホテルまで戻り津村R東京代表にゴールチェックしてもらう。

結局その後の3人の方も時間をおかずゴールで、ほとんど6人が団子状態で走っていたことになる。

結果は全員が完走。
辛く苦しく、ちょっと寒くて蒸し暑い、美しくも楽しい1日がこれで終わった。

スタッフの皆様、ありがとうございました。
特に代表の津村さん。
過酷なスケジュールの中、大変でしたでしょう。感謝しております。

一緒に走ってくださった6名の方及びあまり早すぎてお顔も分かりませんが2名の同志の方。
沖縄ブルベの旅、大変楽しかったです。
ありがとうございました。

・・・。

ん?

ふぅ。

おや優子いたのか?
今回は悪態もつかないで、やけに静かだったな。

何が悪態よ。
風雪吹き荒れる仙台空港の荒れ野の駐車場に五日間も放置したくせに。


そうだっけ?

もうこのままスクラップにされるのかと思っちゃたわよ。

ごめんごめん。
だからその後すぐに車検を通したじゃないか。
AFも交換、プラグも交換、ベルトも交換、とっても高かったぞ。

まあ、いいわ。
ところで、どうするの?


何が?

何がって週末のアタック真壁城、DNSするんでしょ?

いや、行くつもりだけど。

ええっ?

ずっと水曜日まで風邪で寝込んでいたのに大丈夫なの?

うん、もうだいぶ良くなったから、まあ行くだけ行ってみるよ。

あなたの健康が大丈夫って聞いたんじゃないの。

3日間も会社休んで、それで週末にブルベなんていうとんでもない遊びをしに、埼玉くんだりまで泊まりがけで行くなんて、、、反社会的行為をしても会社の席がなくならないのって聞いたの?

ぐぐぐぐ・・・・

ああ、それとさぁ。
沖縄帰ってきてからかれこれ2週間近くなるけど、まだ自転車をプラスチック箱からだしてないよね?

あぅぅ。

どうなってるかなぁ?
あの時のドロドロぐちゃぐちゃでハンドル外したまま、シートポストはずしたまま、リアディレーラー外したままで、石垣島とかレンタカーに入れっぱなしで観光したり、飛行機のカーゴでぐちゃぐちゃになったりで、もうどんなになっちゃっててるか興味あるから、早く箱開けてごらんよ。


むぅぅぅ・・・

もう明日出発でしょ?
私、知ーーーーーらないっと。